襖、障子、畳
襖とは伝統的な日本建築より伝わる、部屋間を仕切る建具で、日本独特の文化として発達してきました。
襖の特徴としては、まず軽いこと。 そして、部屋の雰囲気に合わせて表紙を張り替え、侘び寂びから豪華な世界までを、紙一枚で演出できることです。
また、無地の和紙を用いることで、そこに絵や書が書き込まれることもあります。
日本が世界に誇れる美しいインテリアである障子。
枠の中は格子状になっており、それを組子といいます。
障子の種類は組子の組み方や埋め込まれたガラスや板の仕様によって、種類分けされます。
細分化すると非常に多くの種類が存在しますが、代表的な障子は、荒組障子・横繁障子・縦繁障子・雪見障子・腰つき障子・猫間障子の6つ。
地域や目的に合わせて、バリエーションが展開されてきた歴史があります。
畳のある空間に居る時、その香りや色合いは自然と心がやすらぎ、『気持ちいい』 『気持ちが和む』という気分にさせてくれます。
また畳には、吸・放湿性・吸音性・特殊な弾力・吸塵・空気の浄化機能・抜群な抗菌性などの様々な効能があります。
最近は建物の洋風化により畳を敷き詰める「和室」は減ってきていますが、生活の中に「畳」を取り入れることで
伝統を受け継ぎ、和の香りに包まれた安らぎの空間を持たれてはいかがでしょうか。